2017年12月10日日曜日

真空と物質の違いは形に依存する

我々が認識しなくても
空間さえあれば、領域としての形は
どこにでもいくらでも存在していると言えるので
それを時間と組み合わせて考えると
どの様な変化をする形のパターンも
時空に含まれているという事になります。

そして その中には物理現象が
作る形のパターンも含まれているはずなので
時間と空間さえあればそこに物理現象が
含まれているという理屈が
成立する事になります。

これをもう少し具体的な例で確認してみます。


真空と比べ、物質の特徴はどこにあるのでしょうか?

物質は真空と違って
触れる、相互作用がある…等
色々とその特徴を挙げられそうな気がします…


例えば鉄球同士は近づき過ぎると衝突します。

逆に何の抵抗もなく通過できる領域は
何もない領域であると分かります。

つまり
移動によって物質と真空の違いが浮き彫りになる

…様な気がします。



しかしこういった物質の性質は

何もない領域のパターンでも再現が可能です。


いやしかし
何もない領域が衝突するパターンには
何の意味もないのでは?
と思われるかも知れませんが…

ここで注意したいのは

物質においても
「何かがある」だとか
「何もない」だとか
「形や境界はこうなっている」
などを判断するための情報は
形のパターンに依存するという事です。

この辺の事をもう少し考えてみましょう。

まず
動きのない世界で形が認識される事はない
という事から説明します。


上の図は黒で塗りつぶした場所に
3つの形が存在している様子だとします。
この時、3つの形が静止して動かない状態が続けば
本当に形が存在しているかどうか分からない事になります。

もしも世界の時間が止まり続ければ
あらゆる意味や概念が生じないのと同じ理屈です。

一方、次の図は


左右の形が中央の大きい形にぶつかって
進路を曲げる様子を表しているとします。

こうした何かしらの動きがあって
初めて物の形と存在が明らかになる分けです。


また


左右の形が中央の形を無視して進んだ場合、
中央に形がある事は何者にも知覚されません。


つまり

形がないという情報と形があるという情報の

どちらも形のパターンによって構成される

分けです。

これは
真空中に想定できる空っぽの領域や
位置情報としてだけの形のパターンと、
物質として現象を作っている
形のパターンを区別するには
形のパターンそのものに依存するしかない
という事を意味しています。


[ホーム]  [次へ]

0 件のコメント:

コメントを投稿